猫の偏食を防ぐためのキャットフードのあげかた
猫にキャットフードを与えていると、決まったキャットフードしか食べてくれなかったり、フードの切り替えがなかなかうまくいかなかったりすることがありますね。
中には、キャットフードを食べずに人間のご飯を食べようとするなんていうことも。
人間同様、猫にも偏食な子はいるものですが、栄養バランス的にもきちんとした食事を摂って欲しいものです。
今回は、特にドライフードで起こりがちな、猫の偏食を防ぐためのキャットフードの与え方について、ご紹介していきたいと思います。
1.キャットフードを食べなくなった時にやってはいけないこと
突然キャットフードを食べなくなってしまった時、考えられる原因はいくつかありますが、その時決してやってはいけないことがあります。
それは
・おやつを食べさせる
・美味しいウェットフードを与える
の2点です。
おやつやウェットフードなど、主食としていない食べ物を与える事で、猫は
「ご飯を食べなければ美味しいものが出てくる」
と思い込んでしまい、ますますドライフードを食べなくなってしまうのです。
食べないからといって、安易におやつやウェットフードを与える事はやめましょう。
2.猫の偏食を治すキャットフードの与え方
猫はもともと好き嫌いが激しく偏食がちな動物だと言われています。
子猫の頃に好きなものを好きなだけ食べる生活を送っていると、大人になってからもその癖が抜けず、キャットフード以外のものを求めてしまうのです。
このとき多くの飼い主は、猫のご機嫌を取ろうと好きな食べ物を与えたり、おやつを食べさせたりしますが、これは前述の通りやってはいけません。
飼い猫の食事のペースは猫ではなく人間が作る事が、健康の側面からも望ましいのです。
では、どのようにして猫の偏食を治していけば良いのでしょうか。
ひとつひとつ見ていきましょう。
2-1.ドライフードをぬるま湯で温めて与える
猫は匂いが強い食べ物を好みます。
食べ物の匂いは温度が高いと強くなりますので、ドライフードをぬるま湯で温めて匂いで猫を誘ってみましょう。
猫が好むぬるま湯の温度は35度前後。
熱すぎると食べる事が出来ず、温すぎると匂いが弱く効果がないので、適温をよく見てドライフードを温めてみて下さい。
2-2.ウェットフードを少量混ぜて与える
愛猫がドライフードを食べずにウェットフードを欲しがる場合がありますね。
ウェットフードはドライフードと比較すると栄養バランスがやや悪く、やはり主食としてはドライフードを与える事が望ましいと思います。
ただ、偏食でドライフードを食べなくなってしまった場合は、ドライフードにウェットフードを混ぜて与えてみて下さい。
ウェットフードは匂いが強いものが多いので、猫も興味を示して食べてくれるでしょう。
このとき、ウェットフードはティースプーン一杯程度、あくまで「香り付け」として混ぜることが大切です。
2-3.食べないようであれば一旦お皿を下げる
これは根気が必要な取り組みですが、キャットフードを与えてみて、食べようとしないのであれば一旦お皿を下げてみましょう。
好き嫌いが激しい猫とはいえ、完全に空腹になった状態であればキャットフードを食べるようになります。
与えてから15分ほど待ち、食べないようならば一旦お皿を下げ、1時間後にもう一度出すということを繰り返してみてください。
3.猫の偏食を防ぐには?
猫の食生活は子猫の頃に食べたものが重要です。
何も気にせずに育った猫は、好きなときに好きなものを好きなだけ食べるという癖がついてしまうため、偏食になりやすいのです。
また、前述の通り、猫は好き嫌いが激しい動物でもあるので、成猫になって突然偏食になってしまう、ということも少なくありません。
子猫の頃から偏食を防ぐには、なるべく色々な種類のキャットフードをあげて味覚のバランスを整え、成猫の偏食を防ぐには、定期的にキャットフードを変えるなどして味の変化に慣れさせることが大切です。
キャットフードを切り替えるときは一気に変えるのではなく、それまで与えていたキャットフードを減らしながら少しずつ新しいキャットフードを足していく、という方法を採るとうまく切り替えができますよ。
4.まとめ
猫の偏食について
・偏食の猫にやってはいけないこと
・偏食の治し方
・偏食の防ぎ方
をご紹介しました。
我が家の猫2匹のうち、11歳になる猫の方はかなり偏食が強い方でしたが、徐々にフードを切り替えたり、ときには好物をキャットフードにトッピングしたりして、少しずつですが改善されつつあります。
ライフステージや身体のさまざまな変化によって、キャットフードを変える必要が出てきたときに、何でも食べる猫であれば切り替えもスムーズに出来ますね。
今回ご紹介した方法を参考にしていただき、愛猫の偏食が少しでも改善されればとても嬉しく思います。