グレインフリーキャットフード
「グレインフリー」と表記があるキャットフードを見たことがありますか?
グレインフリーとは、穀物不使用のキャットフードに記載される表示で、主に「プレミアムキャットフード」と呼ばれるやや高価なキャットフードに表記されている事が多いのです。
愛猫のキャットフードを切り替える時に、少しでも健康に良いものを、と探していると辿り着く方も多いかも知れませんね。
今回は、グレインフリーキャットフードの特徴や、グレインフリーキャットフードを与えるメリット、グレインフリーキャットフードを選ぶ時の注意点についてご紹介したいと思います。
1.グレインフリーキャットフードの特徴
「グレイン」は「穀物」を指し、「グレインフリー」とは、「穀物不使用」を意味しています。
完全肉食動物の猫は、タンパク質のほとんどを動物由来のものから摂取しており、植物性タンパク質は消化・吸収共にあまり得意としていません。
また、穀物を使用しているキャットフードには炭水化物や食物繊維が多く含まれていますが、猫は炭水化物に含まれているセルロースを消化することができません。
グレインフリーキャットフードは、そういった猫の身体的特徴に沿って、植物性タンパク質を一切使用せずに効率良く栄養素を吸収するために作られたキャットフードなのです。
2.グレインフリーキャットフードのメリット
2-1.消化に良い
猫は穀物をほとんど消化できないため、穀物が使われているキャットフードを食べると、消化不良による下痢や嘔吐を起こす場合があります。
グレインフリーキャットフードならば、主原料に猫が消化できる動物性タンパク質を使っているため、消化不良を予防する効果が期待できます。
2-2.便秘の解消
猫にとって消化が難しい穀物は、多量に摂取する事で消化器系に大きな負担がかかり、便秘の原因となってしまいます。
グレインフリーキャットフードを与える事により、動物性タンパク質をスムーズに消化することができるため、便秘の改善に繋げることができるのです。
2-3.肥満・糖尿病の予防
穀物に含まれている炭水化物は糖質を多く含むため、長期間穀物を使ったキャットフードを食べ続けると肥満の原因となってしまいます。
更に、糖質を多く摂取し続けると、糖尿病をはじめとする泌尿器症候群にかかってしまうことも少なくありません。
動物性タンパク質には炭水化物がほとんど含まれていないので、穀物を使ったキャットフードからグレインフリーキャットフードに切り替える事により、肥満と泌尿器症候群の予防が期待できます。
2-4.アレルギー対策
本来食べなくても良い穀物を摂取すると、猫によってはアレルギー反応を起こしてしまうことがあります。
主な症状は、下痢、嘔吐、抜け毛、皮膚炎などさまざまですが、キャットフードをグレインフリーに替えることで症状が治まる場合もあります。
猫本来の食べ物である肉類・魚類でできているグレインフリーキャットフードであれば、アレルギーのリスクも低くなってきますね。
3.グレインフリーキャットフードを選ぶ時の注意点
穀類が含まれているキャットフードは多くが安価ですが、これは穀類によってキャットフードをかさ増しするためだと言われています。
同様に、安価なグレインフリーキャットフードの中にも、穀類は使われていないけれど炭水化物が多く含まれているものがあるため注意が必要です。
具体的には、サツマイモや豆類が含まれているキャットフードが当てはまります。
確かに穀類は使っていませんが、サツマイモや豆類が使われているキャットフードは炭水化物の含有量が非常に多く、場合によっては穀類を含むキャットフードよりも炭水化物・糖質を多く含んでしまっているものもあるのです。
グレインフリーキャットフードを選ぶ時には、原材料をよく見て、穀類だけではなく炭水化物の含有量にも注意するようにしましょう。
4.まとめ
グレインフリーキャットフードの特徴とメリット、選ぶ時の注意点についてご紹介しました。
猫本来の食生活に近いキャットフードを与える事で、長く健康な生活をともにすることができます。
また、特に高齢の猫になってくると、消化吸収能力がだんだんと落ちてくるため、少しでも身体に負担がかからないキャットフードを選んで健康維持のサポートをしてあげたいですね。
今回の記事を参考に、愛猫の健康維持に役立つグレインフリーキャットフードを選んでいただけると幸いです。