スープ・シチュータイプのキャットフード
1.スープ・シチュータイプはウェットフードの一種
ウェットタイプのキャットフードの中でも、もっとも水分含有量の多いのがこのスープ・シチュータイプです。
水分ばかりで栄養がないと思われがちですが、パウチの量に比べて栄養価は高くなっています。
2.スープ・シチュータイプが向いている猫
2-1.妊娠中、産後の授乳期の母猫
妊娠中、お腹が大きくなってくると、猫も1度に大量のフードを食べることができなくなります。
そんなときにはチューブに入った栄養剤や、粉末タイプの栄養補助サプリメントを与えるほか、おやつにスープタイプのキャットフードを与えるのも良いでしょう。
スープ・シチュータイプのフードは栄養価が高めです。
租借せずに舐めるだけで栄養を摂取することができます。
そのため、食欲が無くなりやすい妊娠中や産後の猫でも栄養を取り入れやすくなります。
産前産後にきちんと栄養補給をしてあげると、母猫の出産ダメージは軽減されます。
栄養が足りないと毛艶がなくなったり、将来的に歯が抜けたりすることにもなります。
お産をする母猫には十分な栄養を与えましょう。
2-2.病気の猫
健康だった猫がいきなり病気になった場合、数日フードを食べなくても大丈夫ですが、病気が長引くと栄養面での配慮が必要です。
ドライキャットフードが食べられればいいのですが、食べないようならスープやシチュータイプを与えてみましょう。
前述の通り、スープ・シチュータイプは食欲のない猫でも少量で高い栄養を摂取しやすいのです。
内臓に問題がないようなら、スポイトで飲ませることも可能です。
病院に入院して点滴治療を受けているなら安心ですが、在宅で看護だと水分補給が心配になります。
水だけだと飲まなくても、スープを薄めて与えると飲んでくれることがあります。
2-3.高齢の猫
歯のない高齢猫はウェットタイプのフードの中でも、パテタイプとスープ、シチュータイプがいいでしょう。
高齢の猫は消化器官や筋力が衰えて便秘ぎみになることがあります。
便秘を解消するためにも水分が多いスープ・シチュータイプのフードはおすすめです。
3.成猫に与えるときの注意
食欲がないときや、新しいドライフードが気に入らなく食べてくれないときなどに、スープやシチュータイプのフードを混ぜてあげるのは問題ありません。
スープタイプの香りや味はとても嗜好性が高いので、喜んで食べてくれるでしょう。
ただし、日常食にスープタイプを使用するのはおすすめしません。
若い猫には噛む食事が必要です。
また、かさのない食事は、排便の妨げにもなります。
毎日トッピングをすると、猫はトッピングなしのドライキャットフードを食べなくなります。
いつもの食事をドライキャットフードだけにしたかったら、スープタイプはおやつやご褒美感覚であげるほうがいいでしょう。