ヒューマングレードキャットフード
普段愛猫が食べているキャットフードの、原材料の品質を気にしたことはありますか?
実は、安価なキャットフードの場合、「ギリギリ体調を崩さないが長期的な健康にはよくない」という品質の材料が使われていることが多いのです。
1.ヒューマングレードキャットフードとは
近年、グレインフリーキャットフードなどをはじめとする「プレミアムキャットフード」が市販されることで、原材料の品質も見直されるようになってきました。
その中でも、「人間が食べても健康上の問題がない」という高品質なキャットフードを「ヒューマングレードキャットフード」と呼んでいます。
既存の安価なキャットフードとの違いはどこにあるのでしょうか?
今回は、安価はキャットフードとヒューマングレードキャットフードの違いや、ヒューマングレードキャットフードの特徴についてご紹介したいと思います。
既存のキャットフードとヒューマングレードキャットフードの違い
スーパーなどに売っている安価なキャットフードの原材料を見たことはありますか?
原材料表記に「家禽ミール」「ミートミール」「肉副産物」という表記がある場合、そのキャットフードの原材料の肉類は肉だけとは限りません。
動物の血液や骨、内臓など、さまざまな部位を織り交ぜにした加工肉を使っています。
また、加工で使用されている肉も、「4Dミート」と呼ばれる低品質なものが多く、猫に与えるとすぐに、便臭の変化や嘔吐などにより影響が現れ始めます。
ちなみに、4Dミートの「4D」とは
・Dead(死んだ)
・Diseased(病気の)
・Dying(死にかけの)
・Disabled(障害がある)
を指しており、人間の食事ではまず使われる事がありません。
添加物に着目してみても、人間の食事では厳しく制限されているものが入っている場合が多く、摂取する事で、アレルギーや消化器系の病気にかかってしまうおそれがあるのです。
一方で、ヒューマングレードキャットフードは、その名の通り「人間が食べても問題がない品質の原材料」をもとに製造されています。
きちんとした環境で飼育された鶏や羊の肉を新鮮なうちに加工し、衛生的な環境で製造されているため、猫の健康に悪影響をおよぼすおそれはありません。
また、ヒューマングレードキャットフードは、人間の食事で制限されている添加物を使用していないため、原材料の品質、添加物、両方の側面から「人間が食べても問題がない」とされています。
2.ヒューマングレードキャットフードの特徴
2-1.4Dミートを使用していない
前述の通り、ヒューマングレードキャットフードは「人間が食べる事のできる原材料」を使用しているため、病死や事故死、その他障害などがあった動物は原材料として使っていません。
原材料として使用する肉の鮮度も高いため、猫の便臭や嘔吐、下痢などが起こりにくくなります。
2-2.添加物を使用していないものが多い
合成着色料や酸化防止剤、合成保存料などを一切使用していないものがほとんどのため、添加物に由来するアレルギーのリスクが低くなります。
このため、安価なキャットフードと比較すると賞味期限が短いものが多いのです。
また、ヒューマングレードキャットフードの中には、自然由来の保存料を使っている場合もあります。
2-3.グレインフリーのキャットフードが多い
完全肉食動物である猫は穀類を消化することが苦手なため、穀類が含まれているキャットフードを食べると下痢や嘔吐、アレルギー症状を起こすことがあります。
ヒューマングレードキャットフードは猫の健康を追求して作られているため、穀類を含まない「グレインフリー」であることがほとんどです。
ただし、グレインフリーでも、芋類や豆類などの植物性原材料を使用していることもあり、これらも猫は消化が難しいので、選ぶ時には原材料を注意して見るようにしましょう。
2-4.価格は高め
ヒューマングレードキャットフードは高品質を謳っているキャットフードなので原価も高く、
一般的なキャットフードよりも3倍から10倍近く高価なものが多く販売されています。
価格と品質をよく見比べて、価格に見合ったキャットフードを選ぶようにしましょう。