猫種別専門のキャットフード(ペルシャ・チンチラ・ヒマラヤン用キャットフード)
1.長毛種は美しい被毛が大事
代表的な長毛種の猫といえば、ペルシャ、チンチラ、ヒマラヤンですね。
この種の特徴は、美しい長い被毛、それに鼻先の短い特別な風貌です。
また、筋肉質で骨格がしっかりとしています。
性格にもよりますが、派手に動き回って遊ぶようなことはあまりしません。
気が向いて遊んでも、短時間で飽きてしまう子が多いようです。
最大の特徴である美しい被毛を保つためにともかく大変なのは毎日のブラッシングです。
細くてしなやかな被毛は、油断するとすぐに毛玉になってしまいます。
また自分でグルーミングさせているだけでは、抜けた毛で毛球症になってしまう心配もあるので、換毛期などは特に注意が必要になるのです。
ブラッシングの他にも、与える食事に注意が必要です。
猫は食べたものの質が皮膚や毛に現れます。
長毛種特有の長く美しい被毛を作るためには、やはり質の良いキャットフードを与えることが一番です。
2.長毛種向けキャットフードの特徴
2-1.被毛の健康に役立つ脂肪酸が豊富
長毛種用に開発されたフードには、オメガ6系不飽和脂肪酸やオメガ3系不飽和脂肪酸(EPA・DHA)などの皮膚を健やかに保つ成分が配合されています。
またビタミンAやビオチンなどの、被毛を美しく保つ成分が多めに配合されています。
毛艶が足りない、あまりよくないと感じるようでしたら、オリーブオイルやゴマ油などの植物性の油をフードに1~2滴ほど加えて与えると良いでしょう。
2-2.食物繊維で毛球症予防
長毛種は毛が長いため、頻繁にグルーミングを行うことで毛を体内に取り込んでしまうことが多いのです。
毛玉を吐き出せないで体内に入れたままにしてしまうと、やがて毛球症を引き起こしてしまう恐れがあります。
それを防ぐために、キャットフードには食物繊維が含まれています。
セルロースやオートミールなどに含まれる食物繊維は、お腹にたまってしまった毛を絡め取って便として排出するのを助けてくれます。
ただし、毛玉の排泄をうながすといっても、穀物を大量に使用しているようなフードは、おすすめしません。
穀物は猫が消化しにくいため、便秘や下痢などの別の問題につながってしまいます。
2-3.良質なたんぱく質で排泄、涙やけの失敗を予防
長毛種の場合、下痢になると体をひどく汚してしまいます。
下手をすると肛門回りだけでなく、尻尾にまで排泄物が付着してしまう可能性があります。
また、目やにによる涙やけも用心です。
白い被毛のペルシャなどは特に目の周りの汚れは目立ちますから、せっかくの愛らしさが台無しになってしまいます。
これらは良質でないたんぱく質が多いフードだとなりやすいものです。
タンパク質は猫にとって必要な成分ですが、質が悪いものをとると、下痢や目やにの原因になるのです。
成分表で穀物が最初に書かれているもの、ミートミールや肉副産物などどんな動物の肉か分からないものが主原料のフードでは、良質なたんぱく質を摂取できるとはいえません。
ビーフやチキン、サーモンといったような主原料がはっきりとしているものを選びましょう。
新鮮で良質なフードに切り替えると、自然ときれいになっていくことが多いです。
酸化させないように、フードの管理にも気をつけましょう。
3.長毛種向け毛玉対策にもなる手作りごはん
基本的には他の種類の猫と変わらず、たんぱく質は鶏肉や白身の魚などで補給しましょう。
長毛種に起こりやすい毛玉対策としておすすめなのは、やはりイモ類、カボチャなどの野菜でしょう。
カボチャやサツマイモなどは味付けせずに煮てスープにして与えましょう。
とろみをつければよく食べてくれます。