市販のキャットフードに一工夫して食べやすくする
フードをなかなか食べてくれない、食べづらそうにしている…。
特に生後3ヶ月を過ぎた頃の子猫や、シニア世代を迎えた猫は歯が丈夫ではありませんので、今まで通りのフードを与えていると食べづらくなってしまうこともあります。
今回は、猫が食べづらそうにしているキャットフードに一工夫して、猫の好き嫌いや食べづらさを改善する方法をご紹介します。
1.子猫がキャットフードを食べやすくなる工夫
1-1.子猫はドライフードが食べづらい
子猫は、まだ歯が生えそろっていないためドライフードを食べづらい場合があります。
また、離乳したばかりの子猫の場合は、ドライフードやウェットフードの匂いに抵抗を見せる場合も。
こんなときは、ドライフードを柔らかくふやかして与えると良いです。
1-2.子猫へのドライフードの与え方
お皿に適量のドライフードを入れ、フードが浸らない程度の水を入れます。
これをレンジで20秒ほど加熱すれば、スプーンでつぶせるほど柔らかくなりますよ。
この方法で1週間くらい様子を見て、徐々に水の量を減らしていき、やがてふやかしていない状態でドライフードを与えられるようにしましょう。
我が家の猫たちは2匹とも離乳時にこの方法を使い、無事ミルクからドライフードへと切り替える事ができました。
1-3.ウェットフードはふやかしたドライフードと一緒にあげよう
猫によっては、ウェットフードの匂いを好む場合もあります。
なるべくならば、子猫のうちは歯の健康のためにもドライフードを与えた方が良いのですが、このような場合は、ふやかしたドライフードにティースプーン1杯程度のウェットフードを混ぜて匂いをつけて与えるとよく食べてくれますよ。
2.老猫がキャットフードを食べやすくなる工夫
2-1.歯の衰えが見え始めるシニア世代
猫は10歳を過ぎると「シニア世代」と呼ばれる老猫の年代へと突入します。
ドライフードへの食いつきが悪くなるのは、歯の衰えのサイン。
スムーズにウェットフードへの変更をしてあげたいですね。
2-2.ウェットフードへの切り替え方
ドライフードで育ってきた老猫は歯ごたえがあるものを好む傾向にあるので、最初はドライフードをそのままウェットフードに混ぜて与え、徐々にドライフードの量を減らしていきましょう。
どうしてもドライフードをゼロにできない場合は、子猫へのドライフードの与え方同様、お皿に入れたドライフードが浸らない程度の水を加えて、レンジで20秒加熱したものをウェットフードに混ぜます。
これを徐々に減らしていき、猫にウェットフードに慣れてもらうようにしましょう。
3.猫の好き嫌いをなくすための工夫
特にキャットフードを切り替えたときに起こりがちなのが、「猫がフードを食べてくれない」という問題。
味や匂いの他に、意外なところに猫のこだわりがありますので、食べてくれるようになる「一工夫」をご紹介します。
3-1.小さく砕く
猫がなかなかキャットフードを食べてくれない原因の多くが、「キャットフードの粒が大きすぎる」というものです。
特に子猫や老猫の場合は、顎の力が弱いため大粒のフードは噛み砕けないうえに、丸飲みしたときに気管に入ってしまう可能性もあります。
フードプロセッサーやピルクラッシャー、すり鉢・すりこぎなどで、猫が食べやすい大きさまでフードを砕いて与えるようにしてみてください。
3-2.すぐに水分が摂れる状態にする
我が家の猫たちは、ドライフードを食べ終わるとすぐに水を飲みに行きます。
もともと猫は水分を多く摂取しない動物ではありますが、ドライフードは水分が極度に少ないため喉が渇いているようです。
食べ終わったらすぐに水が飲める場所でフードを与えてみると食いつきが良くなりますよ。
3-3.好物と混ぜる
鰹の出汁や茹でたササミ、かつお節など、猫の好物の食べ物をほんの少しだけフードの上にかけてみてください。
このとき大切なのは、「本来のフードより少ない量の好物をかけること」です。
好物の方が多くなってしまうと、猫は好物を主食として認識してしまいます。
フードの切り替え時だけではなく、療養食などで食事を制限する必要がある場合にも効果的な方法です。
4.簡単で食べやすい一工夫を
市販のキャットフードに一工夫して食べやすくする方法をご紹介しました。
猫は人間よりもずっと、食べ物の匂いや味に敏感なので、ちょっとした変化ですぐに食べなくなってしまったり、食いつきが悪くなってしまったりするのです。
レンジでチンする、フードを混ぜる、好物をかける、など、今日から始められる簡単な方法ばかりですので、猫が食べづらそうにしていると気付いたら早速この方法を試してみてくださいね。