タイ産キャットフード
1.ウェットフードはほとんどタイ産
実は、缶詰やパウチなどのウェットフードは多くがタイで生産されたものなのです。
もともとタイでは小型マグロの漁獲量が多く、1980年代に人間向けのツナ缶をはじめとする缶詰生産が始まり、追随する形で動物用のウェットフードの生産も始まりました。
タイではマグロなどの漁獲量に対して国内消費量が少なかったため、缶詰に加工して輸出するようになったのです。
現在では、日本だけではなく、欧米諸国にもタイ産のウェットフードが輸出されています。
人間用に加工したマグロで余った血合いや小さな肉の欠片などをウェットフードとして利用しているのです。
タイ産のウェットフードが多いのは、こうした事情が背景にあるからなのですね。
2.タイ産ウェットフードの衛生問題
タイは、「農園から食卓まで」をコンセプトにしたプログラムに基づき、非常に高い衛生レベルで加工・生産を行っています。
人間用の缶詰と同じ工場内でウェットフードも生産し、衛生基準ももちろん人間用と同じものを適用しているのです。
また、日本で言う「食品衛生法」のようなものがタイにも存在し、人間用だけではなくキャットフードにおいてもそれは適用されており、原料原産地や製品の移動経路が全て追跡可能でなくてはならないという規則があります。
缶詰の多くを輸出用に生産しているタイにとって、輸出先からの信頼は欠かすことができない要素になるため、極めて厳しい衛生基準で生産を行っており、他国と比べてもその衛生レベルはトップクラスだと言われているのですよ。
3.タイ産ウェットフードの安全性
前述のとおり、タイではキャットフードも人間と同レベルの衛生基準や法律の適用がされているため、安全性は極めて高いということが言えるでしょう。
日本国内では、ペットフードに対する安全基準が甘いのに対して、タイでは欧米同様、人間と同じ食べ物と同じく添加物や人工保存料などの表記が義務づけられているため、国内産よりもタイ産のウェットフードの方が安全であるとも言われています。
4.まとめ
タイ産キャットフードが多い背景や衛生事情、安全性などについてご紹介しました。
人間用の缶詰と同じ工場で、同じ衛生基準が適用された状態で生産されているのは、安全性の面からも大変安心できますね。
同じ工場内で生産しているためコストも低く抑えられ、安価で購入できるのもタイ産キャットフードの魅力のひとつです。
皆さんも、ウェットフードを買うときには原産地を気にしてみてくださいね。