最適なキャットフードの与え方・回数
今ほどキャットフードが国内に普及していなかった時代は、“ねこまんま”を部屋の隅に置きっぱなしにして、勝手に食べてもらっていた家がほとんどでした。
1日に何回食べるかなんて誰も問題にする人はいませんでした。
猫は雑食動物だと今でも思いこんでいる飼い主さんも多いかもしれませんが、猫はライオンや虎と同じ肉食動物なのです。
とはいえ自分の体よりも小さい小動物をとらえて食べている程度です。
猫はなぜネズミを好んで食べたがるのか納得できる部分です。
ライオンが小麦やお米を食べないように猫の体は、穀類を食べる構造になっていないのです。
したがってごはんの上に鰹節というメニューは本来あり得ませんが、古い時代には当たり前でした。
おなかがすけば何でも食べるようにはなりますが寿命は縮みます。
近年猫の研究も進み良質のキャットフードが多く市販されるようになった甲斐あって猫も長生きできるようになりました。
同時に猫はペットである前に家族だと認識する飼い主さんも増えて来ているのは大変うれしい事です。
キャットフードのうち総合栄養食は栄養のバランスを考えた健康第一の餌なので、愛猫にはぜひ食べて欲しいですね。
大事なのはあげる回数です。
かつてご飯を食べていた時は考えなくてもよかった問題ですが、キャットフードを選択したならカロリーバランスも考えなければなりません。
猫種によって大型種・小型種というように体の成長度はまちまちですし年齢も関係してきます。
標準として幼ネコの場合、まだ内臓機能も育っていない分だけ一度に大量のキャットフードは不要ですが、カロリーは最も必要な時期ですので、少量ずつ1日5~6回程度に分けて食べてもらう方がいいです。
ライフステージと共に1回ずつ回数を減らしていきながらあげる量を増やしていきます。
餌への最も食い付きがよい成ネコ期は朝夕と2回程度で間に合います。
老齢期に突入する7年目以降は内臓機能に衰えが見え始め代謝も抑制されていくので、再び少量ずつ数回に分けて食べさせます。