キャットフードで腎臓病対策
猫は老齢期になると腎臓病を発症しやすくなるといわれています。
原因ははっきりとはしていませんが、血液中の老廃物をろ過し、尿として対外に排出する役割を担うネフロンという尿細管の数が減少することではないかと考えられています。
腎臓病のサインは、水を飲む量が増えたり、オシッコが増えたりすること、一方で体重が減少したり毛並みが悪くなってくることが知られています。
このようなサインを見つけたら腎臓病を疑ってみることが大切です。
腎臓病は進行性ですから、完治することはなく、放っておくとどんどん悪化してしまいます。
この腎臓病は猫の死亡原因の2割をしめているそうなので、十分注意してあげるようにしましょう。
腎臓病になったとき、有効な治療法として食事療法があげられます。
食事をしっかり管理することで、腎臓病の進行を抑制し、子猫のうちからきちんとした食事を心がけることで、腎臓病の予防にもつながることが期待されます。
そのためにはどのようなことに注意して食事を与えればよいのでしょう。
まず、多飲多尿や高血圧の症状を抑制するために、リンやナトリウムを低くおさえることが大切です。
電解質の排泄機能が低下している猫にはこの二つの成分の低減が必須となります。
また、EPAなどのオメガ3脂肪酸は高血圧や酸化ストレスに効果があるので、この成分を含むキャットフードがおすすめです。
腎臓病の血液中の有害物質は過剰なたんぱく質を摂取することで発生します。
このためどうしても低たんぱくのキャットフードを選ぶことが多くなりそうですが、猫にはたんぱく質は欠かせない栄養素です。
そのバランスは猫の年齢や腎臓病の進行度によって調整が必要でしょう。
腎臓病を抑えたり予防するためにキャットフードもよく吟味することが大切ですね。