キャットフードは1日何回あげればいいのか
猫を飼っている方は、「キャットフードは1日何回あげたら良いのだろう?」という疑問を持ったことがあるかと思います。
今回は、キャットフードを与える正しい回数はどれくらいなのかを調べてみました。
適切な回数はライフステージによっても大きく変わってくるようなので、是非参考にしてみてくださいね。
1.子猫の頃は回数を多く与えよう
子猫は成長のために非常に多くの熱量を必要としますが、一度に食べられる食事の量が少ないため、少量ずつを数回に分けて与える必要があります。
一度に食べられる量は猫によって変わってきますので、少し食べ残すくらいの量を目安に、1日3回から5回に分けてキャットフードを与えると良いでしょう。
また、子猫は顎の力が弱く、歯も生えそろっていないため、ドライフードをそのまま与えると食べづらい場合もあります。
子猫用のミルクを用意したり、ドライフードをふやかして与えたりすると、栄養の効率が良い食事になりますよ。
2.生後半年からは大人と同じ食事回数を
猫は生後半年ほどで身体は大人と同じくらいにまで成長します。
成長した猫は子猫の頃と比べると必要な熱量が少なくなり、一度に食べられる量も増えるため、食事を与える回数も少なくなります。
概ね、2回から3回に分けてあげると良いでしょう。
生後半年以降の猫は歯も生えそろっているので、ドライフードをそのまま与えても問題ありません。
3.成猫は体重と食べ方によって与え方を変える
平均的な猫の体重は4.5kg程度と言われていますが、当然これには個体差があり、大柄の猫もいれば小柄な猫もいます。
猫に必要とされているエネルギーは、体重1kgあたり80kcalです。
キャットフードのカロリーを見て、猫の体重や食べ方に合った回数で与えるようにすると良いでしょう。
ムラ食いの傾向がある猫であれば、少量ずつを4回から5回に分けて与え、一気に食べるタイプの猫であれば、多めの分量を2回から3回に分けて与えるのが良さそうです。
4.シニア猫は子猫と同じ食事回数を
猫も人間同様、年を取ると消化器系のはたらきが衰え、一度に消化出来る食事の量が少なくなります。
一方で、身体は出来上がっているのである程度の熱量が必要です。
そこで、シニア猫の場合は子猫同様に、少し食べ残すくらいの量を1日に3回から4回に分けて与える必要があります。
また、シニア猫は飲み込む力が弱くなっていたり、歯が抜けてしまっていたりするため、ウェットフードやドライフードをふやかしたものを与えると食べやすいでしょう。
5.キャットフードを与える時の注意
猫のライフステージに合わせてキャットフードを与える回数が変わってくるということは分かりましたが、どの年齢層の猫に対しても、キャットフードを与える時に共通して注意すべきことが2点あります。
5-1.置き餌をしない
「置き餌」とは、長時間お皿の中にキャットフードを残した状態にして、いつでも猫が食べられるようにすることを指します。
長時間の置き餌はキャットフードの酸化を進め、雑菌の繁殖に繋がり、猫の身体に非常に悪い影響をもたらすのです。
5-2.回数が多い場合は尿の状態に気をつける
猫は食事をすると尿がアルカリ性に傾くと言われています。
今回ご紹介した程度の回数であれば身体への影響はほぼありませんが、ムラ食いが過ぎて1日の食事の回数が5回、6回…と多くなる場合は、尿の状態に充分気をつけましょう。
アルカリ性に傾きすぎると、猫泌尿器症候群を誘発する危険性が高くなります。
6.まとめ
1日でキャットフードをあげる適切な回数についてご紹介しました。
猫はもともとムラ食いする習性のある動物なので、なかなか1度の食事をすべて食べきってくれることはありませんが、食べ方や1度に食べる量をよく観察して適切な回数を与えられるようになると良いですね。
今回の記事をご参考に、猫の食べ方やキャットフードの与え方を見直すきっかけになってくれれば嬉しく思います。